勝又健太のブログ

雑食系エンジニアのブログです。

    タグ:長編

    執筆の動機


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    まず、なぜ私が「長編小説を書いてみよう」と思ったか、その理由について書いておきたいと思います。

    ・物語を作ってみたかった


    私は「物語」を鑑賞するのは昔から好きでしたが、それらのフォーマットは「漫画」「アニメ」「映画」がほとんどで、「小説」に関しては「推理小説/伝奇小説」の類を少々読んでいたという程度で、「小説が大好き」というわけではありませんでした。

    ただ、「ストーリーのアイデアを出す」というのは昔から好きでして、なにか自分で「完全オリジナルの物語」を作れないかなとは以前から漠然と考えており、その場合「一番好きなのは漫画だけど、絵が描けないので無理。アニメや映画は一人では作れない、そうなると小説しかないな」という感じで、かなり消極的な選択方式ではありますが、「やるんだったら小説だな」とは考えておりました。

    また、私はプライベートで色々なことにチャレンジしてみるのが好きなタイプで、今までもストリートダンスとか路上ナンパとかクラブナンパとか色々なことに手を出してきたのですが、小説に関しては、自分の中では「一番最後にとっておきたい」チャレンジでもありました。

    ・国語能力への自信と不安


    というのは、私は昔から自分の「国語能力」にはそこそこ自信がありまして、例えば

    ・浪人生時代に予備校の全国模試で「現代文」の科目別第3位にランクインしたことがある。
    ・boketeという大喜利サービスにチャレンジした際に1ヶ月半程度で星10000超えを達成したことがある。
    LIGブログさんの方で記事を書かせて頂いた際、本格的なライターは初体験だったが編集の方から良好な評価を頂いた。

    というような経験がありましたので、「文章を書く」という行為に関しては「ある程度才能がある」というか「才能があると思っていたい」という感じだったわけです。

    ですので、もし小説を書いてみて自分に才能が無いことが分かってしまったら、今まで色々なチャレンジをしてそれらが失敗に終わっても「これが駄目でも最後にはこれがある」というような感じで「最後の砦」のように使えていたものが壊れてしまうわけですから、それは非常に怖いというか、出来ればチャレンジしないまま、自分に才能があると思ったままやらずに済ませたい、というかなり情けない本音もありました。

    ・後悔するのが怖い


    ですが、これはとある本に書かれていたのですが、死を目前にした方たちが「自分がそれまでにしてきたことよりも、はるかに多くの、するつもりだったことを私に語った」という一節がありまして、このままこのチャレンジを放置しておくと、多分自分も死の淵で「小説を書くつもりだったのに」と思うことになってしまうだろうなと強く思ったわけです。

    ですので、肉体的にも精神的にもエネルギーが十分な今のうちに挑戦して、きちんとケリをつけておかねばと思い、手を出してみたという感じになります。

    ちょっと古いですが、林先生風に言うと、「いつやるか?今でしょ?」と思ったわけですね。

    ちなみにどうでもいいですが林先生のお題でボケた私の作品です。

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    情報収集


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    さて、私は本業がエンジニアですので、小説を書くにあたっても、まず自分が「新しいコンピュータ言語やフレームワーク」を学習する際にやっている手順と同様な方式で進めてみようと考えました。

    つまり、「情報収集 => ハンズオン => 実践」という方法です。

    ということでまず情報収集から開始しました。右も左も分からない状態ですから、とにかく「小説の書き方」を知る必要があります。

    そのためにまずいくつかの書籍を購入しましたが、現段階で「これはかなり役に立ったな」と思っている本は下記になります。

    書くことについて (小学館文庫)
    スティーヴン キング
    小学館
    2013-07-05












    小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない
    大沢 在昌
    角川書店(角川グループパブリッシング)
    2012-08-01






    最初に読んだのはスティーブン・キングの本でした。「ストーリーは掘り起こすもの」「小説がうまくなりたいなら、たくさん読んでたくさん書く以外に方法はない」等、参考になる話が色々書いてあるのですが、「プロットを作るな」という部分は、次の記事でも書きますがちょっと私には合わなかったようです。

    夢枕獏さんの本は、上に挙げた中では一番のお薦めです。獏さん自身のお人柄なのか、非常に優しい語り口で、上から目線や説教臭さのしない感じで小説作法や創作方法が記述されていまして、とても素直に納得出来る内容でした。

    「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦さんの本は、小説ではなく漫画の描き方に関する本ですが、物語というものは「キャラクター・世界観・ストーリー・テーマ」の4大構造が揃って始めて成立するという「構造」に関する説明が非常に分かりやすく、また荒木さん自身の創作方法が、過去の作品を例に使って非常に具体的に書かれているのでこれも非常に参考になりました。

    この後プロットを作成する段階で、私は「キャラクター」と「世界観」の2つを非常に強く意識することになるのですが、それはこちらの本の影響を非常に強く受けています。

    「ラーメンズ」の小林賢太郎さんの本は、これも小説ではなく「コント」や「演劇」の作り方に関する本ではありますが、最初にまず「素組み」と小林さんが呼んでいる「ストーリーの骨格」を作ってから「笑いの要素を思いつく限りねじ込んでいく」という方式はとても参考になりました。

    「新宿鮫」の大沢在昌さんの本は、小説教室での実際の講義内容が元になっていて、かなり厳し目なお話もありますが、エンターテイメント小説の書き方について参考になる方法論がいくつも書かれていましたので、これも非常に有用な本だと思います。

    「スカイ・クロラ」の森博嗣さんの本に関しては、かなりクセがある本なので紹介しようかどうか迷ったのですが、「天才はこう書くんだな」ということを凡人が確認する上ではとても役に立つ本ではないかと思います。「1時間で6000字書ける」等の、ちょっと常人には参考にならないような情報もありますが、ネットを活用したマーケティングやKPI分析的な活動の説明等は非常にIT業界的というか面白いです。

    次回の記事では、情報収集後の「ハンズオン」段階のことから書いていきたいと思います。

    エンジニアが長編小説の執筆にチャレンジしてみた(2) 続きを読む

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