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前回の記事の続きになります。

私が執筆中の、近未来の日本を舞台にした伝奇バイオレンス小説「鬼喰い」のリンクはこちらです。

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特殊能力の考え方


「鬼喰い」という小説の中に出てくる「寄り添う」という能力に関する具体的な設定は、本篇でもまだはっきりと書いてないのでネタバレになるということで省きますが、基本的には「特殊能力」というものを下記のように整理分類して考えていきました。

まず、どのような能力も、その力をそのキャラが使える"理由"という観点から、

・生まれつきの能力
・訓練で身に付けた能力
・突然身に付いた能力

の3種類に大きく分類できます。

さらにそれらの"発現様式"によって、

・肉体系の能力
・技術系の能力
・科学系の能力
・精神系の能力
・魔法系の能力

という感じに分けられます。

これはあくまで私の個人的分類ですが、エンタメ系の物語で描かれているほとんどの特殊能力は、おそらく上記の組み合わせのいずれかに当てはまるのではないかと思います。

例えば「寄生獣」のパラサイトの能力は、「突然身に付いた能力 + 肉体系の能力」ですし、「ボーン・アイデンティティ」の主人公の能力は「訓練で身に付けた能力 + 肉体&技術系の能力」ですし、「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドの能力は「生まれつき or 突然身に付いた能力 + 精神系の能力」になります。

これらの組み合わせ方を工夫することでオリジナリティを出していくことになると思うのですが、色々考えた末に私は「生まれつきの能力 + 精神系の能力」という組み合わせを採用しました。

理由としては単純で、世界観やストーリーを構築する上では「この組み合わせが一番楽 = 負担が少ない」と考えたからです。

・負担を少なくする


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どういうことかというと、例えば「肉体系の能力」を描くにはおそらく格闘技系の知識が必要でしょうし、スパイやスナイパーのような「技術系の能力」の場合にはスパイ技術や射撃技術等の勉強が必要でしょうし、SF的な「科学系の能力」の場合はある程度の科学知識と裏付けが必要になるでしょうし、「魔法系の能力」というのもやはり魔法体系に関する知識が必要になってきます。

また、「訓練で身に付けた能力」ということにすると、その訓練の様子や教官のことを描く必要が出てきます。

つまり、「下調べが必要な能力」とか「その能力が身に付いた背景を綿密に説明する必要がある能力」にしてしまうと、書く負担が大幅に増加してしまう、ということになるわけです。

書く負担が増加すると、「途中で挫折する可能性」も増えてしまいますので、出来る限り負担の少ない能力設定にしておくというのは、初心者が長編小説を書き切る上では非常に大事な考え方なのではないかなと思います。

・破綻を防ぐ


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また、「具体的にどういう能力を設定するか」はもちろんその方次第ということになると思うのですが、

・パワーインフレ
・無敵状態
・全能状態

という3点は、ストーリーに破綻をきたす可能性が高いと思いますので、ここはかなり最初の能力設定の時点で気を配った方がいいかなと思います。

パワーインフレに関しては皆さんよくご存知だと思いますが、主人公やボスキャラが無制限に成長してしまうと、せっかく作った他のキャラの出番がなくなってしまいますし、主人公や敵キャラが無敵状態になってしまうと、他のキャラとのバランスを取るために、色々と無理な設定を追加しなければいけなくなったりします。

また、各キャラが例えばレベルアップ等によってあらゆる能力を身に付けられてしまう感じの設定だと、キャラの個性や強みを描くのが非常に難しくなりますので、これもまたストーリーの破綻につながりやすい方式だと思います。

私の場合、こういった破綻を防ぐ上で一番効果的かつシンプルな設定は、ジョジョのスタンドやワンピースの悪魔の実同様「一人一能力」に制限することだなと判断してこの方式を採用しましたが、能力の設定であれこれと凝ったことをするよりは、小説初心者の方はこの設定にしておいた方が無難なのではないかと思います。

次回は、「世界観作り」と、その後にとりあえず書いてみた初期段階のプロローグをご紹介したいと思います。